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● 相田みつをさん からのメッセージ
(English Translation: Takahiko
Sakai)
(English Consultation
Ford)
冬心
樹木は風雪の 中に他人に見せた くない自分の あるがままの 裸をさらす ひとことも 弁解しないで
A
Sentiment on Trees in Winter
Trees show themselves as they
are, without any justification for their nudity that they hate others to
see, in the face of the wind and
snow.
なまけると こころが むなしい 一所懸命に なると自分 の非力が よくわかる
When
slackening your effort, you'll find yourself empty-minded; when trying as
hard as you can, you'll better find less
talented.
娑婆
娑婆とは忍土 忍土だから たえしのぶところ この世は苦娑婆 楽娑婆とはいわない
The
Land of the Living
Sabha, the land of the living is Nin'do, a
trouble-ridden habitation. That's why in this Nin'do, you have to bear
with patience. This world is also called Ku-Sabha or painful Sabha but
never called Raku-Sabha or comfortable
Sabha.
うれい
なみだで あらわれるたびに まなこがふかくなり うれいが ふかくなる
Grief
Each
time eyes are tear-cleansed they become deeper and the grief goes
deeper.
だまっているだけ:
だれにだって あるんだよ ひとにはいえない くるしみが
だれにだって あるんだよ ひとにはいえない かなしみが
ただだまっている だけなんだよ いえばぐちに なるから
Simply
Saying Nothing About It
Everyone has their own distress that they
cannot tell anybody else;
Everyone has their own grief that they
cannot tell anybody else;
They simply say nothing about it,
for to
speak the matter means to grumble.
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● 文頭から読む「演説の英語」
Slash-Reading/
速読即解の英語
アメリカ大統領の演説(16代リンカーンの「ゲティスバーグ・アドレ ス」、35代ケネディ大統領就任演説、43代ブッシュ大統領就任演説) を文頭から読んで意味をとらえてみる。
ワシントンD.C.を訪れる人は、リンカーン・メモリアル[リンカーン 記念堂]やアーリントン墓地に立ち寄る。ここは
アメリカ人にとって も世界各地からの人々にとっても絶好の観光名所である。日本人から 見ればさしずめ皇居前の二重橋かあるいは奈良の大仏様かと言った感 じである。 リンカーン記念堂に入ると正面に奈良の大仏様を思わせるほど大き なリンカーンの座像が目に飛び込んでくる。偉大なアメリカの大統領 の記念堂は、日本流に考えれば
聖徳太子や聖武天皇を祀った館である とも言えそうである。 左手の壁面いっぱいにゲティスバーグ・アドレスの全文が彫りこま れている。アメリカ建国の精神である「自由」を
死守せんとした気概に 満ちあふれるこの名演説は、演説の最後の方に登場する「人民の人民に よる人民のための政治」という民主主義の根本原則を表していると言 われる名文句に彩られて、ここを訪れるアメリカ人にも世界各地から の人々にも「自由と民主主義」への想いを新たにさせる。 広大なアーリントン墓地の一画に炎がゆれている。この炎は永遠に 燃え続けることになっているという。ここにケネディが眠っている。 墓標の周りをゆったりととりかこむ石標には
大統領就任演説のなか での数々の名文句が刻まれている。ケネディは世界の人々に向けて「人 類の自由」を呼びかけた。松明の炎は若き世代に受け継げられた、と声 をかぎりに訴えた。こうした名文句を刻みこんだ石碑が、ここを訪れ る人々に、アメリカの気概と人類全般にわたる自由への想いを彷彿さ せているように思われる。
1.
The Gettysburg Address November 19, 1863 Abraham
Lincoln
1863年7月のゲティスバーグの戦いは、南北戦争の中でも最も烈し い戦いであったという。その激戦地の一画がそこに命を捧げた人々の ために保存されることになり、国有墓地となった。 この墓地を戦没者に捧げる式典がその年の11月19日に挙行された。 そのときのリンカーンの短い演説が後に有名になった「ゲティスバー グの名演説」である。 この演説には民主主義の理想が簡潔に表明されている。「人民の、人 民による、人民のための政治」の名文句は特に有名である。 "Lincoln's
Gettysburg speech will live while the English
language exists."とまで言われるほどであるという。 後日リンカーン自身が数箇所訂正をほどこしたFinal
Versionが Lincoln
Memorial(リンカーン記念堂)の側壁いっぱいに刻まれている ものである、という。
ゲティスバーグの演説を、文頭から左から右へとなるべく返り読み しないで順送りに直読してみると次のようになる。
-------------------------------------------------------------------- Fourscore
and seven years ago, our fathers brought forth upon this continent a new
nation, conceived in liberty and dedicated to the proposition that all men
are created
equal. --------------------------------------------------------------------
(説明) Fourscore
and seven years ago, 「87年前」(1776年7月4日の独立宣言をさす)
our fathers brought
forth upon this continent a new
nation, 「われわれの先駆者[父祖]たちはこの大陸に新しい国家を建設した [打ち建てた]」
conceived in
liberty /and dedicated to the proposition that all men are created
equal. 「その国家理念は自由にあり/人はみな元来平等であるとの説[信条] に捧げつくすものであった」
-------------------------------------------------------------------- Now
we are engaged in great civil war, testing whether that nation or any nation
so conceived and so dedicated, can long
endure. -----------------------------------------------------------------------
(説明) Now
we are engaged in great civil
war, 「今、我々は大内戦[一大国内戦争]に従事し[のさなかにあり]」
testing /whether that nation or
any nation so conceived and so dedicated, /can long
endure 「試練に対峙している/上述のように理念され捧げられるその国家も しくはそういう国家ならどのような国家であれ、はたして長く生き延 びられうるのかどうか[永続できるか否か](という試練に対峙してい る)」
-------------------------------------------------------------------- We
are met on a great battle-field of that war. We are met to dedicate a portion
of it as the final resting place of those who have given their lives that
that nation might
live. --------------------------------------------------------------------
(説明) We
are met/on a great battle-field of that war. 「我々は(いま)集まっている[相会している]/
その内戦の激戦地に [で]」
We are met/ to dedicate a portion of
it 「我々は集っている/その激戦地の一区画[一部]を捧げるために」
as the
final resting place /of those who have given their
lives 「最終的な安息場所として/おのれの命を投げ打った人々の」@that Athat nation might
live「そういう国家が永らえるようにと」
(@のthat=so that
Aのthatはそういう国家(=自由と平等の理念に 立脚するあの国)の意で指示代名詞)
-------------------------------------------------------------------- It
is altogether fitting and proper that we should do
this. -----------------------------------------------------------------------
(説明) It
is altogether fitting and proper/that we should do
this. 「まさに当を得た適切なことである/我々がこういうことを実行する のは」
("It is ---
that---should---"の形に注目してみる。Itはthat
以下を指 している。shouldは「感情のshould」といわれているものである。It is lucky that the weather
should be so fine.
「天気がこんなにいいなん てついている」)
-------------------------------------------------------------------- But,
in larger sense, we cannot dedicate, we cannot consecrate, we cannot hallow,
this ground. The brave men, living and dead, who struggled here, have
consecrated it, far above our power to add or to
detract. --------------------------------------------------------------------
(説明) But,
in larger sense, we cannot @dedicate, we cannot Aconsecrate, we cannot
Bhallow, this
ground, 「しかし、もっと広い意味では我々がこの激戦の地を捧げたり神聖化 [聖め捧げる]したり聖なるものとする[聖別する]ことはできない」 (@ABはほぼ同じ意味)
The
brave men, living and dead, who struggled here, have consecrated
it, 「勇者達こそが、生きている人も死んでしまった人も、この地で戦っ たそういう人々こそがこの激戦の地を神聖なものにしたのだ」
far
above our power to add or to
detract. 「(それになにかを)加えたり減じたりする(ことは)[それに寸毫の増減 も企てることはできない]私どもの微力をはるかに超えて[我々の乏し い力の遠く及ばぬところである;我々の微力をもってしては]」
-------------------------------------------------------------------- The
world will very little note nor long remember what we say here; but it can
never forget what they did
here. -----------------------------------------------------------------------
(説明) The
world will very little note nor long
remember 「世界の人々はまずほとんど[さして]注目しないであろうしまた長 く覚えていることもないであろう」
what we
say here 「わたしどもが当地で口にしていることを」
but it can never forget what they did
here. 「しかし世界の人々は勇者たちが当地で為したことは決して忘れる はずがない」
-------------------------------------------------------------------- It
is for us, the living, rather, to be dedicated here, to the unfinished work
that they have thus far so nobly carried on. It is rather for us to be here
dedicated to the great task remaining before us; that from these honored dead
we take increased devotion to that cause for which they here gave the last
full measure of devotion; that we here highly resolve that these dead
shall not have died in vain; that the nation shall, under God, have a new
birth of freedom, and that government of the people, by the people, for
the people, shall not perish from the
earth. -----------------------------------------------------------------------
(説明) It
is for us, the living, rather, to be dedicated
here, 「むしろ生者であるわれわれのほうだ、当地で捧げられる[身を捧げ る]のは」
to @the unfinished work
/that they thus far so nobly carried on. 「未完の仕事[事業]に/
その仕事[事業]を勇者らはかくもきわだって 崇高に[立派に]遂行してきたのだ」
It is rather for us to be here
dedicated /to Athe great task remaining before
us; 「むしろわれわれのほうこそが当地で捧げられる[身を捧げる]のだ/ われわれの行く手に残されている偉大な任務[大事業]に対して」
(@Aはバリエーション表現)
that
/from these honored dead/ we take increased devotion to that cause /for which
they here gave the last full measure of devotion; 「この名誉の戦死者を起点として[を受け継いで]/
わたしどもがあの (自由と平等の)理想[主義]に向けてさらに一層の献身をつくすために/ その理想をめざして勇者らは当地で最後の力の限りの献身をつくした のだ」 (that
= so that)
that we here highly resolve /that these dead shall not have
died in vain; 「わたしどもは断固たる決意をするために/この戦死者が犬死したこ とにはさせぬ[戦死者の死を無駄に終わらせない]ということを」
that
the nation shall, under God, have a new birth of
freedom, 「この国家に神の御加護のもとに新たなる自由の誕生をもたらすた めに」
and that government of
the people, by the people, for the people, shall not perish from the
earth. 「そして人民の人民による人民のための政治を地上から決して消滅 させないために」
(全訳) なるべく文頭読みの順送り直読直解式の意味のとりかたをしてみる。
いまから87年前(の独立宣言が発せられた時)、われわれの先駆者た ちはこの大陸に新しい国家を建設いたしました。その新国家の理念は 何であったか、それは自由でありまた人は皆、生まれながらにして平 等に創られているとの信条に捧げつくすことにありました。 いま、われわれは一大内戦に遭遇し試練のときに対峙しています。 自由を建国の理念とし人間生来の平等実現に捧げんとする国家は、そ の新国家であれ、はたまたどのような国家であれ、はたして今後とも 末長く生きながらえられるのか否かの試練に対峙しているのでありま す。 われわれはいまその内戦の激戦地の一画において相まみえています。 われわれは今一同に会しています、何のためにこうしているのでしょ うか、それは新国家が永らえるようにと己の命をなげうった人々に最 後の安息場所としてこの激戦地の一画を捧げるためであります。 しかしながら、もっと大きな視点にたちますと、われわれにはこの 激戦の地を捧げたり神聖化したり聖なるものにすることなどできない、 ということに思い至ります。生者も死者もともにこの地で戦った勇者 こそがこの激戦の地を聖なるものにしたのでありまして、この地にな にかを加えたり減じたりすることできません。それはわれわれの微力 をはるかに超越していることであります。 世界の人々は、いまこの地でわれわれが口にしていることなどまず ほとんど注目しないでありましょうし、また末長く記憶に留めること もないでありましょう。しかし、世界の人々はあの勇者たちがこの地 で成し遂げたことを決して忘れるはずはありません。 この地でいまだ完成せざる事業に身を捧げるのは、むしろ、生きて いるわれわれのほうであります。その事業にあの勇者たちは崇高なこ ころをもって捧げつくしたのであります。この地においてわれわれの 行く手に広がる未完の大事業に身を捧げるのは戦死した勇者であると いうよりはむしろわれわれのほうであります。 どうしてでしょうか。 この名誉ある戦死者を受け継いでわたしどもがあの(自由と平等の 理想[主義]に向けてさらに一層の献身をつくすためであります。その 理想をめざして勇者らは当地で最後の力の限りの献身をつくしたので あります。 われわれはこの戦死者をむだ死にさせてしまったということは決し てしないという断固たる決意を固めるためであります。 新国家には、神のご加護のもとに、あらたなる自由の生誕を絶対に もたらさせるのでなければなりません。
そして人民の人民による人民のための政治をこの地上から決して抹 殺させてはならない、ためであります。
***
リンカーンがこの演説をした時、アメリカはまだ建国の日から数え てわずか87年の若い国であった。なんとしても、自由と平等を守りぬ こうとする強い決意に裏打ちされた心意気がほとばしっている、と言 えそうである。
リンカーン第二就任演説(1865年3月4日)の結びの名句は、後に掲げ るケネディ就任演説の最後の一節と共通するところがある:
"With
malice toward none, with charity for all; with firmness in the right as God
gives us to see the right, let us strive on to finish the work we are in, to
bind up the nation's wounds, to care for him who shall have borne the
battle and his widow and his orphan, to do all which may achieve and
cherish a just and lasting peace among ourselves and with all
nations."
「どんなひとにも敵意を向けることなく、どんなひとにも慈愛の心をもち、
神がわれわれに正義を目にさせてくださる(give us to see the
right)ま まに、正義に与して断固たる態度をとる、その目的はなにか、それは国家の
傷口に包帯を巻く(bind
up)ためであり、戦いを担わされた男子や夫を奪わ
れたその女子や父なきその子供と心をひとつにして身を気遣う(care)ため であり、わが同胞の間にもあらゆる国々との間にも公正にして永続的な平和
を達成しそれを大切に育て続けて行く(cherish)可能性の有ることならど んなことであれ、それを実行してゆくためだ」
***
上記にみられる英文はいかにも練り上げられた、という感じの 名文のように思われる。この英文構成・内容をケネディ大統領と そのスタッフは詳細に研究吟味したと伝えられている。
リンカーンの時代は、自由の精神、民主主義が生き残ることができる のか否かの瀬戸際にあった。リンカーンはどうやらそれを守りぬいた、 と言えそうである。 アメリカ建国の精神は、百年を経て、冷戦時代に登場した ケネディにも受け継がれた。ケネディは世界の人々に 向けて世界の理想のすがたを追求する、人類全体の自由を訴える、 という内容を基調とした大統領就任演説を行った。
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● 七つの子 (1921) 野口雨情作詞・本居長世作曲
@ Greg Irwin訳 (dynamic equivalence
translation):
Seven Little Babies [Nanatsu no Ko]
Lyrics
by Ujo Noguchi Music by Nagayo Motoori
A 中野一郎訳(direct
correspondence):
/Seven Baby Crows
(Ujo Noguchi /
Nagayo Motoori)
B Susan Osborn訳 (functional equivalence
translation):
//Crow
1.
烏 なぜ啼くの
@ Mother crow, why do you
cry?
A /Flying crows, why do you call?
B //One summer
day, crow was heard to say
烏は山に
@ Up there on the
mountain high
A /'Cause on the mountainsides
B //Calling from
an old oak tree
可愛い七つの
@ In my nest are seven little
babies
A / We've seven, seven little babies
B // See my
children, seven lonely children
子があるからよ
@ That is the
reason why
A / With lovely round eyes!
B // Sleeping in the
nest I made
可愛 可愛と烏は啼くの
@ "Caw," they
cried
"Caw," they cried
As mother crow was standing
by
A / "Kah-kah-kah," so we are calling,
B // But while
they sleep, old sun is creeping
// Higher in the morning
sky
可愛 可愛と 啼くんだよ
@ "Caw," they cried
"Caw,"
they cried
"Tell us, when can we fly?"
A / "Lovely,
lovely," so we are always flying!
B // Out of bed you sleepy
heads
// Today you learn to
fly
2.
山の古巣へ
@ Up in the sky, in a tree so
high
Seven little babies sing
A / Come and see their nests in
the trees
B // Mama crow, gliding high and
low
行って見て御覧
@ Look inside, their eyes are open so
wide
A / Here on the mountainsides
B // Over woods and fields
of grain
丸い眼をした いい子だよ
@ Waiting for the food mother
brings
A / Where there are nice little babies
/With lovely
round eyes!
B // Wake your children, beautiful children
//Teach them how to fly away
可愛 可愛と烏は啼くの
B // Spread your wings, leave the nest
B // Trust the
wind to do the rest
可愛 可愛と 啼くんだよ
B // Far below we'll
hear them crow
B // Today I learned to
fly
3.
烏 なぜ啼くの
@ Mother crow, why do you
cry?
A / Flying crows, why do you call?
B // One summer day
crow was heard to say
烏は山に
@ Up there on the
mountain high
A / 'Cause on the mountainsides
B // Calling
from an old oak tree
可愛い七つの
@ In my nest are seven
little babies
A / We've seven, seven little babies
B // See
my children, beautiful children
子があるからよ
@ That is the
reason why
A / With lovely round eyes!
B // Flying through the
air so free
(英訳:@ Greg Irwin / A 中川一郎 / B Susan
Osborn)
※ 近藤雅子さん(嬬恋村)からのコメント:
Greg
Irwinさんの英訳で、 「可愛。可愛」と啼いているのは(原詩では) お母さんからす な
わけですから、 下記のようにしたほうがいいのでは、と思いました:
"Caw" she cried "Caw" she
cried As baby crows were in her nest "Caw" she cried "Caw" she
cried "Tell me when can you
fly?"
※(坂井): ありがとうございます。 なるほど、とおもいました。
カラスは英語では Kah,
ではなくて、 Caw,
ってなくんですね。 カーではなくてコウにちかい響きなんでしょうか。
原詞の日本語を、 アーウィンさんは、英訳されたとき、 直訳ではなくて、 意訳されたのでしょうか。 子ガラスが七匹そろって カーカーなきながら 母親カラスが運んでくる「えさ」を 求める、といった光景を 目に浮かべられてこれを描写されたのでしょうか。
それにしても英訳詞では 父親カラスはどこにいってしまったのでしょう。 わたしの感じでは、 この元歌の日本語歌詞には
父親カラスの存在も感じられるのですが。
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● 目黒暁夢大兄さんからおおくりいただいた「上海の出会」からです:
上海の出会い−19 雌鶏時を告げ国傾く
上海では母鶏が時を告げ万事好し
35年ほど昔、文化大革命の最中に北京で火力発電所建設の技術交流を華北電管局と行って
いた。中国が一方的に技術を修得する会議ではあるが“交流”と称していた。
見返りに我々が修得したのは“毛沢東語録”である。これは希望して習ったのではなく技
術交流の合間に強制的に話を聞かされ、ある時は自己批判もやらされた。自己批判という
よりは日本国総理に代わっての反省である。 佐藤反動政府による日本軍国主義の復活と
中国敵視政策をあなたはどう考えるかと問い詰められる。答えようがない。むしろ自国の
総理の悪口を言われて反発を感じた。隣にいる友好商社の人がとにかく中国をほめろと云
うので、当時進行中の文化大革命の偉大なことを“北京週報”の記事を引用してほめてお
いた。この様な馬鹿げた質問は技術者からではなく、政治担当者から出るのが常であった。
技術交流の会議室から政治担当がいなくなると雰囲気は和やかになり雑談がはじまる。
ある時、技術交流の休憩時間に上海電力出身の技術者、蔡振法先生がニヤニヤしながら突
然思わぬ質問を出した。中国の歴史を見ると女性が政治に口を出して国政が乱れたのを知
っているか。こんな話は知らないので、国政を乱すような中国の女傑はしらないが、今も
昔も中国には美女が多すぎて、これが原因で国が傾いた話しは沢山あると聞いている。
“漢皇重色思傾国”で始まる漢詩を中学時代に習いました。この時、先生から“傾国美女”
という表現を教わったことがあります。とにかく中国の美女が政治家や役人を駄目にする
のは今も昔も同じでしょう。
蔡さんはこれを受けて、お前はおそらく、紅楼夢とか金瓶梅などの読みすぎだからソンナ
ことをいうが少しは本物の歴史書も読みなさいよ。自分の考えでは中国には政治に絡んだ
三大悪女がいる。 唐の武則天、清朝末期の西太后はあなたも知っていると思うが、それ
にもう一人現代の女だ。文革時代はすべての中国人は口を固く閉ざして社会問題、政治問
題には一切触れない。親子の間でもウッカリしたことを言って息子に密告されて殺された
人もいた時代である。 蔡先生はこちらが密告をしないだろうと踏んで、きわどい発言を
した裏には当時、権勢を誇る“江青”の噂話をしても身に危険が及ばない社会ムードが出
来ていたと思われる。 現代の悪女とは勿論、文化大革命の立役者4人組の一人、江青毛
沢東夫人である。
蔡先生から“雌鶏が時を告げると国が傾く”という中国の古い諺を紹介され、当時の江青
夫人の権勢とオーバーラップさせて、さすが歴史の古い中国には巧い表現があるものだと
感心した。
上海は不思議な街である。中国一般の風習、伝統はそのまま上海には当てはまらないこと
がある。中国は男尊女卑の伝統があると聞かされるが、上海の路上で、夫婦喧嘩らしもの
に数回出会ったことがある。男と女が大声を上げて怒鳴りあっている。物見高い上海では
すぐに人垣が出来る。これが噂に聞く夫婦喧嘩だと察しがつく。中国通に言わせるとどち
らの言い分が正しいのか第三者に問う為に、夫婦喧嘩は表に飛び出して世間に聞いて貰う
のだそうだ。自然発生の陪審制度だろう。野次馬は黙って聞いているだけで白黒の結論は
出さないが、夫婦はお互いに怒鳴りあってから潮時を見て家に戻っていく。日頃家庭では
おとなしい上海の亭主が女房と大口論になるのは、おそらく女房が無理難題を言い出した
に違いない。
最近、社員の結婚式に招かれた折、結婚式直前に新郎は家庭生活の基本三点セット“掃除、
洗濯、料理”は全部私がやりますと宣誓をした。この時点で上海の家庭では家事万端は男
の役目になる。即ち、男尊女卑どころか家庭生活のスタート時点で“雌鶏が時を告げる”
ことが結婚式出席者の面前で承認されるのである。中国の他の都市の習慣は知らぬが、上
海ではうまく行っている家庭では名実ともに奥さんが権勢を誇っている。
台北に駐在した時、アルバイトに来た台湾の女子学生に結婚相手にはどのような男性を選
ぶかを問うたら即“上海の男性”と答えた。上海男性の奥さんに対する忠誠ぶりは海の向
うまで鳴り響いているようだ。
毛沢東夫人“江青”は中国政治史上の三大悪女の一人に選ばれているが、上海出身の彼女
は家庭と国家を混同したに違いない。
“雌鶏が時を告げる”は良い表現なので中国語で何というかを聞いたら、“母鶏打鳴”だそ
うだ。 これをもう一度、日本語で解説すると「母さん鶏コケコッコー」となる。
“母鶏打鳴”は上海だけではなかろうと、日本の友人に聞いてみたら「俺んちは、無言で
時を告げているよ」というのが大勢を占めた。これが日本流の謙譲の美徳であろう。
無論我が家も“母鶏打鳴”である。 「母鶏打鳴、万事如意」。
2007/07/07 目黒暁三 |
● あとがき Postscript 豪州で見かけた英語です:
ホテル(シドニーの)で―
Comments PLEASE BRING THIS
COMPLETED COMMENT CARD TO THE FRONT DESK
How did we make you
feel when you arrived? ご到着時当初の印象をお教えください
Will you come back to see
us? 当ホテルに再逗留いただけるでしょうか
Did we help uncomplicate your
trip? 当ホテルはご旅行中の絡まりごとなどの
解消にお役にたちましたでしょうか
Please tell us
how we could have improved your
visit? 改善点をご教示たまわりたくお願い いたします。
OPTIONAL よろしければご記入ください
NAME: ROOM
NUMBER: DATE OF STAY: E-MAIL ADDRESS:
※ いい英語ですね。 |
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● 寺田一清先生ご編集の
『而今ニコニコ(にこんニコニコ)』から: p30につぎのようなお言葉があります。 青い海(あおいうみ) あ------あせらない お------おこらない い------いばらない う------うらまない み-----みさげない
この冊子をご希望のお方は 一冊150円ですが、10冊単位(送料別)で お申し込みくだされますよう。 (平成19年7月5日初版発行)
596-0053
岸和田市北町1−22 寺田一清先生
FAX 0724-37-2509
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